Episodes

  • EP. 536『@松島 、其ノ三 - エンヤドットエンヤドット、ナマリブシを食べたいギョー』
    Dec 10 2025

    エンヤドットエンヤドットの掛け声でおなじみ、松島を代表する民謡「大漁唄い込み」。カツオ漁などの大漁を祝う歌でした。今では珍しくなったと言われる「ナマリブシ(生利節)」で、松島のカツオをいただきました。通常のかつお節か何度か燻製を繰り返して作るのに対して、「ナマリブシ」の燻製は一度だけ。だからなのか、カツオそのままの味が、芯のあたりに残っていて絶品でした。松島ではこうしてカツオをいつでも食べられるように工夫を凝らしていました。

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    9 mins
  • EP. 535『@松島 、其ノ二 - かまぼこ・ポワソン・キュイットリー』
    Dec 9 2025

    松島に行くと「笹かまぼこ」が売っています。かまぼこはフランスの「シャキュイットリー」に匹敵するものだと思います。ハム・ソーセージ・やテリーヌ。肉に火を入れた加工食品のことです。かまぼこもさかなに火を入れてつくっていることからいわば「ポワソン・キュイットリー」です。「笹かまぼこ」は、松島ゆかりの伊達家の家紋「竹に雀」の竹の笹にちなんで名付けられたそうです。その焼き目がつけられたかまぼこは、蒸したかまぼことは違う、見た目のおいしさも醸し出しています。

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    9 mins
  • EP. 534『@松島 、其ノ一 - 手間を掛けて焼く紅蓮』
    Dec 8 2025

    松島で、お米を使った「紅蓮」というお菓子を頂いて来ました。炭火で焼くとグネグネと生き物のように動いて、表と裏をひっくり返すとちょっと焦げ目がついて、いい香りがします。まさに手間ひまをかけて作られているからこそ味わい深いお菓子なんですが、実はこの「紅蓮」は鎌倉時代の尼さんの名前から付けられています。そこにはどんな物語があるのでしょうか?

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    9 mins
  • EP. 533『@塩竃 、其ノ四 - 阿部勘、鶏、金魚酒』
    Dec 4 2025

    宮城県・塩釜で訪れた蕎麦店「しおがま庵」店の向かいに立つ大鳥居は、東日本大震災の津波が“そこで止まった”場所。その4メートル下にあった酒蔵・阿部勘さんは津波で大きな被害を受けましたが、見事に復活。こちらでは、縁起の良い「ミミズク」と「鶏」のラベルを2枚重ねたお酒を販売しています。めでたさを取り込み、災厄を乗り越え、日々にメリハリをつける。そんな塩釜の知恵は、お酒の一滴にも宿っています。

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    9 mins
  • EP. 532『@塩竃 、其ノ三 - 菊そばとのりのせかけそば』
    Dec 3 2025

    塩釜の「しおがま庵」というそば屋さんで、そばに菊を練り込んだ「菊そば」をいただきました。このお店は月ごとに、旬のものを使った変わりそばを提供しているようです。お店の近くには「曲水」があり、平安時代から塩釜が「憧れの地」であったことがしのばれます。また、お店には「花巻」というメニューがありました。宮城県七ヶ浜で採れたおいしいのりをちりばめた「かけそば」です。これだけでふつうのかけそばとは、全然違った味わいがあるそうです。

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    9 mins
  • EP. 531『@塩竃 、其ノ二 - 見せ塩 振り米』
    Dec 2 2025

    塩はなくてはならないものです。盛り塩にして「結界」を作ったりするだけでなく、病にかかっている人に塩を見せて(見せ塩)、耳元で米を振る音を聞かせる(振り米)と、病魔が退散するとも信じられていました。塩釜にある「鹽竈神社」に祀られている塩土老翁神(しおつちおじのかみ)は、人々に塩の作り方を教えたといわれています。日本各地、そして世界各地においしい塩がたくさんあります。料理によって塩を変えてみると味も気分も変わります。それだけでなく気分が優れないとき、自分自身に塩をふりかけてみると、気分が一掃されるかもしれません。

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    9 mins
  • EP. 530『@塩竃 、其ノ一 - おいしい藻塩、おいしいおにぎり』
    Dec 1 2025

    塩竈の”塩”にまつわるお話。玉藻という藻についている海水についた塩から作った「藻塩」を使った「塩おにぎり」、とっても美味しいです。宮城県・加美町の近くで栽培された「ササシグレ」というお米で作った「藻塩のおにぎり」を食べて来ました。私が訪ねた農家では、合鴨農法で「ササシグレ」を育ているそうです。塩竈神社では、今も、藻塩を作る神事が行われています。

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    9 mins
  • EP. 529『@出石 、其ノ三 - ピーマン・パプリカ、無の世界』
    Nov 27 2025

    兵庫県豊岡市・出石の地で出会ったのは、驚くほど甘く、噛むほど旨みが深まる“生食できるピーマン”。苦味のイメージを覆すその味わいは、育てた人の技と土地の力によって実現した、まっすぐで豊かな野菜本来の味です。そして町を見上げると目に入るのが、長崎から運ばれた日本で二番目に古い時計台「辰鼓楼」。さらに町を歩けば至るところに掲げられている「◯に無」の旗印。“自分を無にして仕える”という覚悟から生まれたこの文字は、今もなお、出石の精神性を物語る象徴的な言葉です。ピーマンの「無」に何を詰めるか・・・それは自由で無限です!

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    9 mins