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《1305》支援者の支援・援助者の援助とは?(サイコネフロロジーのふか〜い話)

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【本日のご質問】先日、興味シンシン☝️なご講演を拝聴いたしました。そこから、勉強不足で恐縮ですが一点質問をさせていただきます。「サイコネフロロジーには関わるスタッフも対象」とのお話があり、認識を新たにいたしました。これは受診の形で行われるのでしょうか?どのようなアプローチがなされるのでしょうか。イメージが掴みにくく、ご教授頂けましたら有り難く思います。よろしくお願いいたします。この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけお氏が、リスナーからの質問に答える形で「サイコネフロロジーにおける医療スタッフへの関わり方」について解説しました。質問は、サイコネフロロジー(腎臓病患者の心理的ケア)では、患者だけでなく関わる医療スタッフもケアの対象になると聞いたが、具体的にどのようなアプローチをするのか、という内容です。たけお氏はまず、この「医療スタッフへの支援」というアプローチは、サイコネフロロジーに限らず、サイコオンコロジー(がん患者の心理ケア)や、より広い意味でのリエゾン・コンサルテーション(身体疾患を持つ患者の精神的問題への介入)にも共通する考え方だと説明しました。特に、透析医療には特殊性があるため、スタッフへのケアが重要になると指摘します。多くの透析患者は週に3回、1回4〜5時間という長時間をクリニックで過ごし、その生活が生涯続くことが少なくありません。このような医療形態は他にほとんどなく、結果として患者と医療スタッフの関係が非常に密接になります。この濃密な関係は、良好な信頼関係を築く上でプラスに働く一方、関係がこじれたり、スタッフ側が精神的に疲弊したりする「バーンアウト」の原因にもなり得ます。統計的にも、透析医療に携わる医療従事者のバーンアウト率は他の診療科に比べて高い傾向にあり、これは特殊な医療環境と、患者との深い人間関係がもたらす精神的負担の大きさを物語っています。たけお氏自身も、そうしたスタッフのケアに携わった経験があるとのことです。このような背景から、サイコネフロロジーでは、患者やその家族だけでなく、彼らを支える医療スタッフもケアの対象とする「支援者への支援」という視点が不可欠になります。具体的なアプローチとしては、必ずしも「受診」という形だけではありません。まずは、特定の患者との関わり方に悩むスタッフからの相談に応じ、アドバイスを行うことが多くあります。また、チーム全体で問題を共有するためのカンファレンスを開くこともあります。一方で、スタッフの精神的な不調が深刻で、明らかに適用障害やうつ状態に陥っている場合や、薬物治療が必要と判断される場合には、受診を勧奨し、診察・治療へと繋げることもあります。結論として、透析医療の現場では、患者だけでなく、それを支える医療者も精神的に大きな負担を抱えやすい状況にあります。医療者は貴重な人材であり、彼らがバーンアウトせずに健全に働き続けられるようサポートすることは、サイコネフロロジー領域における専門職の重要な役割であると締めくくりました。

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