内科医たけおの『心身健康ラジオ』 cover art

内科医たけおの『心身健康ラジオ』

内科医たけおの『心身健康ラジオ』

By: 内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長
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《毎朝5時30分生配信&5時50分更新!》 SNS総フォロワー62000名超の臨床17年目の現役医師&クリニック院長がお送りする番組です(^^) この番組では、内科医たけおが診察室の裏側で、医療に関するちよっと役に立つ話をゆる〜く語ります😊 生配信では、公開生収録の他、皆様からのご質問やリクエストにお応えしています😄 ぜひ👍イイネ!💭コメント ↪️お知り合いへのシェア! 宜しくお願いします\(^o^)/ 👇フルバージョンはStand.fmで配信中♪ https://stand.fm/channels/5f50dfa36a9e5b17f795785b 👇たけお内科クリニック からだと心の診療所(オンライン診療可) https://www.body-mind-clinic.com/ 👇各メディアへのリンクはこちら https://linktr.ee/naikaitakeo ※配信する内容は個人の見解であり、所属機関や所属団体、学会などを代表するものではありません。 文字起こしはこちら https://listen.style/p/naikaitakeo?jZN6Y38h内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長 Hygiene & Healthy Living Physical Illness & Disease
Episodes
  • 《1311》京都大学から画期的鎮痛薬⁉️徹底解説☝️
    Aug 12 2025

    本日の資料

    ・京都大学プレスリリース

    オピオイド危機から人々を救う画期的鎮痛薬―京大病院で医師主導臨床試験が実施された―

    https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-08-08


    この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

    (匿名でも可能です)

    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog


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    #医療 

    #健康  

    #スタエフ医療部


    《AI要約》誤字はご容赦!


    内科医たけお氏が、自身が配信するラジオ番組で、京都大学が開発中の新しい鎮痛薬について補足解説を行いました。これは、先日同大学から発表されたプレスリリース「オピオイド危機から人々を救う画期的な鎮痛薬、京大病院で医師主導臨床試験が実施された」を受けたものです。


    ### 開発の背景と新しい鎮痛薬「アドリアーナ」

    アメリカでは、フェンタニルなどの合成麻薬(オピオイド)の過剰摂取により年間8万人以上が死亡する「オピオイド・クライシス」が深刻な社会問題となっています。この根本的な解決策として、依存性や副作用の少ない、オピオイドに代わる新しい鎮痛薬の開発が急務とされています。

    そこで京都大学が開発したのが、新薬候補「アドリアーナ」です。この薬は、現在行われている臨床試験でその効果が期待されています。


    ### 「アドリアーナ」の作用メカニズム

    鎮痛薬には、ロキソニンに代表される「NSAIDs」や、神経の興奮を抑える薬など様々な種類がありますが、「アドリアーナ」は「ノルアドレナリン」という神経伝達物質に着目した新しいタイプの薬です。

    ノルアドレナリンには鎮痛作用があり、一部の抗うつ薬もこの作用を利用しています。しかし、「アドリアーナ」は既存薬とは異なるメカニズムで作用します。通常、体内では物質が増えすぎないように抑制する「ネガティブフィードバック」という機構が働きます。「アドリアーナ」は、このノルアドレナリンに対する抑制機構を解除することで、鎮痛作用を強力に引き出す仕組みです。


    ### 期待と懸念

    プレスリリースでは、「アドリアーナ」はオピオイド並みに鎮痛作用が強い一方で、依存性や重篤な副作用はないと紹介されています。このため、オピオイドの使用を減らせる画期的な薬として期待が高まっています。

    しかし、たけお氏は、この新薬に期待しつつも、プレスリリースがオピオイドの危険性を過度に強調している点に懸念を示しました。オピオイドは、がんの痛みに対する緩和ケアなど、適切な管理下で使えば非常に有効で不可欠な薬です。新薬の登場によって、オピオイドに対する過剰なネガティブイメージが広まることは避けるべきだと指摘しています。

    また、「鎮痛作用が強い」とされても、臨床現場でオピオイドをどの程度代替できるかは未知数であり、冷静な評価が必要だと述べました。


    ### 今後の展望

    「アドリアーナ」は、日本での第II相臨床試験で良好な結果が出ており、今後はアメリカでも試験が進められる予定です。しかし、実用化されるまでにはまだ時間がかかると見られています。新しい作用機序を持つ鎮痛薬の選択肢が増えることは非常に期待されますが、その真価が問われるのはこれからです。

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    11 mins
  • 《1310》ご意見募集‼️医療における生成AI活用術!☝️
    Aug 11 2025

    参考)

    医療現場で生成AIを使うコツをさくら先生に聞いてみた【帰ってきたさくら先生×内科医たけお対談】

    https://youtube.com/live/ckr2OXp-eoM?feature=share


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    《AI要約》誤字はご容赦!

    内科医たけお氏が「医療現場における生成AIの活用」をテーマに、その可能性と課題について語ります。


    話者自身、学会発表の準備や執筆活動で生成AIを頻繁に活用していると明かします。しかし、生成AIがもっともらしい嘘をつく「ハルシネーション」の危険性を指摘。特に論文作成においては、AIが提示した情報を鵜呑みにすると、存在しない参考文献を引用したり、誤った情報を流布したりするリスクがあるため、最終的な内容の精査と責任は人間が負うべきだと強調します。


    研究活動における具体的な活用法としては、アイデア出し、大まかな構成案の作成、先行研究の調査、文章のチェック機能などが挙げられます。


    さらに話者は、研究分野だけでなく、実際の医療現場での活用に大きな期待を寄せています。最も可能性があると考えているのは、AIが医師と患者の「通訳」の役割を担うことです。診療中にAIが同席し、医師が使う専門用語を患者に分かりやすい言葉で翻訳・説明したり、逆に患者がうまく表現できない症状や質問を整理して医師に伝えたりすることで、双方のコミュニケーションを円滑にする未来像を提示します。


    また、医療現場の業務効率化にも貢献できると述べます。多忙な医療現場では、繰り返し行われる病状説明や基本的な質疑応答をAIに任せることが可能です。さらに、患者向けのパンフレットや説明資料の作成もAIが得意とする分野です。医療者が作成すると専門的で難しくなりがちな内容を、AIが患者の視点に立って分かりやすく表現する手助けをすることで、より質の高い資料が作れると期待を寄せています。


    最後に、生成AIと医療がどう共存・共栄していくかは非常に重要な課題であるとし、リスナーに対しても医療現場でのAI活用アイデアを募集し、締めくくりました。

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    8 mins
  • 《1309》19番目のカルテ第3話 説得か?対話か?それとも…
    Aug 10 2025

    日曜劇場19番目のカルテ

    第3話

    https://www.netflix.com/title/82072592

    https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/story/ep3.html


    この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

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    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog


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    #心身健康ラジオ

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    #医療 

    #健康  

    #スタエフ医療部


    《AI要約》誤字はご容赦!


    医療ドラマ「19番目のカルテ」第3話について、視聴者からのリクエストに応える形で、医療現場における意思決定プロセスを解説します。


    まず、ドラマの医学的設定にはいくつかのツッコミどころがありました。咽頭がんは通常、外科ではなく耳鼻咽喉科・頭頸部外科の領域です。また、院内の他科に意見を求めることは「セカンドオピニオン」ではなく「コンサルテーション」と呼びます。患者本人だけに重要な説明をするのも現実的ではなく、通常は家族も同席します。


    本題は、声を失いたくないアナウンサーが、咽頭がんの手術という唯一の選択肢を前に決断できない、という状況における医療者の対応です。医療現場での意思決定には、大きく3つのモデルがあります。

    1. **パターナリズム**:医師が決定し、患者はそれに従う古いモデル。

    2. **インフォームド・コンセント**:医師が説明し、患者が同意する現在の主流。

    3. **SDM(共同意思決定)**:医師と患者が対話し、価値観を共有しながら共に最善策を決めるモデル。


    ドラマでは、外科医が「説得」を試み、総合診療医が「対話」で患者の背景や価値観を引き出そうとしました。しかし、最も重要なのは、これらの前提となる「十分で正しい情報提供」です。今回のケースで最も欠けていたのはこの点だと感じました。インフォームド・コンセントは、正しい情報が提供されて初めて成立します。その情報が不足したまま同意を求めるのは本末転倒です。患者が正しい判断を下すためには、病状、治療法の選択肢(たとえ一つでも)、手術による声への影響の可能性、予後などについて、客観的な情報が十分に提供されなければなりません。


    また、患者がネットで代替療法やサプリを調べる描写は非常に現代的でリアルでした。そうした情報に惑わされず、最終的に標準医療である手術に至った脚本は良かったと思います。本来であれば、患者が調べてきた情報も含めて医療者が対話し、正しい方向へ導くコミュニケーションが理想的です。


    結論として、このドラマは医療における意思決定の難しさを描いていました。外科医の「説得」はうまくいかず、総合診療医の「対話」は重要ですが、そのどちらの土台にもなるべき「十分な情報提供」がなければ、患者は正しく判断できません。医療コミュニケーションの核心は、まず正しい情報を共有することにあるのです。

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    12 mins
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