• 【遠野物語】獅子踊りの歌
    Nov 27 2025

    最後の1篇、柳田國男が書き残した、遠野の「獅子踊り」の歌です。

    現在も保存活動が続けられており、県の内外で発信があります。こうした神事で、はっきりと継承が続いているものは貴重なのではないでしょうか。

    私も聞いたことがないため、本当に淡々と読み上げただけのものになります。意味理解ができたときに、また再収録したいと考えています。


    以上が、1910年に刊行された『遠野物語』をたどる旅の終着点となります。


    今後、増補版にあたる『拾遺』についても同様の試みはしてみたいと考えており、その際にはまたこのチャンネルを再始動するつもりですが……いったんは、本編にて完結とします。お付き合いいただき、本当に本当にありがとうございました。

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  • 【遠野物語】其の百十九 獅子踊り
    Nov 24 2025

    第119話、最後の1篇は「獅子踊り」です。とても長いため、歌の部分は次回の最終話にまとめて読み上げます。

    このような、祭りの歌が文字として記録され、100年先の出版物に「まるっと」残っていることの凄みを感じます。

    『遠野物語』本編としては、これが最後の一話になります。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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  • 【遠野物語】其の百十八 紅皿欠皿
    Nov 20 2025

    「いじわるな継母と、その連れ子にあたる義姉妹にいじめられていた気立ての良い娘が神の恵みを受けて、やがて長者の妻になる」このフォーマットは「紅皿欠皿」と呼ばれ、少なくとも江戸時代には黄表紙(読み物)や歌舞伎などでよく知られていたようです。


    シンデレラだなあ、と思うかもしれませんが、実はシンデレラが日本に輸入されたのは明治33年です。「おしん」という娘が弁天様のご利益で殿様に見初められ、落とした扇を手掛かりに、殿様に娶られるというアレンジが加えられました。つまり、紅皿欠皿はシンデレラ由来ではなさそうです。


    そう思うと紅皿欠皿は、いわゆる「なろう系」の追放令嬢モノほうに近い気がします。

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  • 【遠野物語】其の百十五~百十七 山姥
    Nov 17 2025

    本文中では「ヤマハハは山姥(やまうば)のことなるべし」と書かれ、それ以降、作中では一貫して「ヤマハハ」というカタカナの呼び名が使われます。

    また、両親が呼ぶ「おりこひめこ」は、「かわいいかわいい娘ちゃん」といったニュアンスでしょうか。

    語り部のかたが今でも引き継ぐ「これでドントハレ」もここで紹介されます。

    話そのものは大変ハードですが、独特の言葉選びがどこか優しい一遍です。

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  • 【遠野物語】其の百十四 ダンノハナ
    Nov 13 2025

    もとは罪人を処刑する場所で、現在は共同墓地になっているというダンノハナ。掘って出てきたという「大きな甕」には、いったい何が入っていたのでしょうか。

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  • 【遠野物語】其の百十三 ジョウヅカ森
    Nov 10 2025

    動物の象を埋めた森、とされる、ふしぎな場所の話。

    「地震が来たらここに逃げろと」いう言い伝えからは、津波や地滑りから身を守るための先人の経験知が感じられます。

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  • 【遠野物語】其の百十二 山口の蓮台野
    Nov 6 2025

    山口のでんでら野から一望できる景色のうち、特徴的な遺跡や何かの史跡と思われる箇所の説明。

    時代も文化もまったく違う、謎の多いふたつの遺跡があり、そこから出土するものにも特に関連性は見られないとのこと。厳しい土地で生きたひとびとの、命の残滓を感じる一遍です。

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  • 【遠野物語】其の百十一 でんでら野
    Nov 3 2025

    本作中では、柳田國男は「蓮台野」と呼んでいますが、「でんでら野」のほうが一般的に知られているため、タイトルと文中の呼称が異なります(蓮台野と書いた理由もしっかり研究されていますが、本稿では割愛します)。

    2024年の冬に、山口のでんでら野に行ってきました。

    山口のでんでら野は、生活集落のすぐ近く(本当に、びっくりする程すぐ近く)にあり、山口の美しい田園風景が一望できました
    粗末な藁小屋が、少しの説明と共に建てられていました。捨てられた老人の記憶が土に染み込んでいるような、とても寂しい場所でした。

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