Cinéma de Canard〜映画の晩年〜:THE PODCAST cover art

Cinéma de Canard〜映画の晩年〜:THE PODCAST

Cinéma de Canard〜映画の晩年〜:THE PODCAST

By: CiS CREACTIVE
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現代は「映画の晩年」という定義のもとで、そもそも「映画は何を描いて来たのか」もしくは「映画でしか表現できないものは何なのか」について、あまり語られることが少ない作品をセレクトし語っていくポッドキャスト。CiS CREACTIVE Art
Episodes
  • S2-E2:自分以外の「誰か」と出会う為のタイムリープ、あるいはループ マックス・バーバコウ監督「パームスプリングス」Presented byちょり
    Sep 11 2024

    立て続けの配信となりまして、シーズン2のエピソード2でございます。

    今回のテーマはちょりさんのセレクトにより「タイムリープ」を扱った作品ということで、マックス・バーバコウ監督の「パームスプリングス」を取り上げます。


    本エピソードは、前回のエピソードと同日に収録。2024年5月に収録したものです。


    テーマ的にも全く違うジャンルの作品でありながら前回のエピソード「ファイト・クラブ」回でも話題に上った「ジェンダー」を通して浮かび上がる考え方の差異が浮き彫りになります。

    加えて「同じ一日を繰り返す」ことに閉じ込められるということは、ある種の自分の世界に閉じこもる「引き籠り」のメタファーとして機能していることがわかります。

    その繰り返す日々の中で、人生を回復する物語として本作はユーモラスで、ユニークな設定を持ちながら「人生」についての映画でもあるという素晴らしい作品。


    珍しくホスト3人の評価が高評価で一致した状態で和やかにトークが進むのが今回こそ聴きどころかと思います。

    あまり語られることの少ない作品だけに是非、作品にも触れて頂きたいと思います。


    CAST/ 教授、村上、ちょり

    STAFF/ DIRECTOR & EDITER:ProfM

    COVER ART ILLUSTRATION:CHORI

    SOUND STICKER:MURAKAMI


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    cinemadecanard@gmail.com

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    1 hr and 20 mins
  • S2-E1:「思想が強い」をメタ化するイデオロギーの映画 デヴィッド・フィンチャー監督「ファイト・クラブ」presented by村上
    Sep 9 2024

    まず、配信がとても遅くなりましたことを心よりお詫び致します。楽しみにして頂いていたリスナーの皆様大変お待たせ致しました。そして、申し訳ございませんでした。

    その理由として、まずは今回より「SEASON2」のフェーズに入り、新ジングル作成にかなり時間を要してしまったこと。ホストを務めております教授、村上、ちょりの3人のスケジュールが確保できなかったこと。

    加えて配信のプラットフォーム(?)の仕様変更(=事実上のサービス停止)によって約10ヶ月ぶりの更新となってしまいました。元々不定期配信の当番組ではありますが、まだまだ模索中の状態でございます。

    というわけで、当エピソードの収録もかなり前のこと、2024年5月に収録致しました。取り上げる作品は、村上君セレクトによるデヴィッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」です。村上君が固執している「90〜00年代的価値観」からの現在の若者世代への影響というテーマは40代半ばである私(教授)には、まさに現在の村上君やちょりさんぐらいの年代だった頃のリアルタイムで体感した世代であり、むしろそのジェネレーションギャップによる「衝突」が聴きどころでもあります。

    また、議論は「普遍的価値」と「時代性」についても及び、当番組で繰り返し語られている「我々は作品のメッセージを誤解し続けている」という論点に辿り着きます。

    「時代の作品」だからこその作品の普遍性は、その発表当時では作品を上手く受け止められないという事を引き起こします。むしろ年数を経て時代の価値観が変容した時にこそ、そのメッセージが明確になるということも往々にして起こります。

    今回取り扱う「ファイト・クラブ」はまさにそういう作品だと思うのです。(教授)


    CAST/ 教授、村上、ちょり

    STAFF/ DIRECTOR & EDITER:ProfM

    COVER ART ILLUSTRATION:CHORI

    SOUND STICKER:MURAKAMI


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    1 hr and 26 mins
  • S1Fin -E12:本多猪四郎監督「ゴジラ」〜かつての「戦後」と新しい戦前を生きる〜
    Dec 31 2023

    2023年最後の配信を目指していたのですが、大変申し訳ございません、少しだけ遅くなってしまいました。あけましておめでとうございます。

    というわけで、ずっと更新が滞っていた昨年の前半から、怒涛の更新ラッシュとなった後半と躁鬱感の強い当番組のシーズン1のラスト・エピソードとなります。

    今回は前回の山崎貴監督の「ゴジラ−1.0」からの続きで、1954年に製作された本多猪四郎監督の「ゴジラ」を取り上げます。

    前回のトークで村上君が述べていた通り、本質的な意味で「パブリック」な意味を持つのは「戦争」であったり「原水爆の脅威」を、ある意味でポップに語る触媒として有用性があるのが「ゴジラ」というキャラクター・アイコンであるという視点。

    2023年のこの日本の状況に対して、前回のエピソードで語った「実体のない戦争映画と個人」というものが、1954年の日本では「戦争」について「個人」についても、確実な実在感をもって描かれているのが本作です。

    何より「映画」の役割や機能として、これらの生々しい個人や社会の問題を観客に問うているということが本作には満ちているという驚きと、怪獣映画というジャンル性の中にかなりの多くの部分を「ロマンス」によって表現されているという本多監督の特異性。

    などなど本編でも僕が述べている通り「ゴジラこそ映画そのもの」というエピソードになっています。

    2024年からの「シーズン2」への橋渡しとして、社会のことと我々それぞれのバックグラウンドについて、映画を通して「語っていく」という当番組の骨子に立ち返ったエピソードになったと思います。

    そして、次回予告で述べていた、2023年の最終エピソードは、残念なことに村上君が急病の為延期、あるいは中止となってしまいました。楽しみにされていた方には本当に申し訳ございません。(教授)


    CAST/ 教授、村上、ちょり
    STAFF/  
    DIRECTOR & EDITER:Prof M
    THUMBNAIL DESIGN:Prof M
    ILLUSTRATION:CHORI SOUND STICKER:Prof M 


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    cinemadecanard@gmail.com

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    1 hr and 28 mins
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