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S1Fin -E12:本多猪四郎監督「ゴジラ」〜かつての「戦後」と新しい戦前を生きる〜

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2023年最後の配信を目指していたのですが、大変申し訳ございません、少しだけ遅くなってしまいました。あけましておめでとうございます。

というわけで、ずっと更新が滞っていた昨年の前半から、怒涛の更新ラッシュとなった後半と躁鬱感の強い当番組のシーズン1のラスト・エピソードとなります。

今回は前回の山崎貴監督の「ゴジラ−1.0」からの続きで、1954年に製作された本多猪四郎監督の「ゴジラ」を取り上げます。

前回のトークで村上君が述べていた通り、本質的な意味で「パブリック」な意味を持つのは「戦争」であったり「原水爆の脅威」を、ある意味でポップに語る触媒として有用性があるのが「ゴジラ」というキャラクター・アイコンであるという視点。

2023年のこの日本の状況に対して、前回のエピソードで語った「実体のない戦争映画と個人」というものが、1954年の日本では「戦争」について「個人」についても、確実な実在感をもって描かれているのが本作です。

何より「映画」の役割や機能として、これらの生々しい個人や社会の問題を観客に問うているということが本作には満ちているという驚きと、怪獣映画というジャンル性の中にかなりの多くの部分を「ロマンス」によって表現されているという本多監督の特異性。

などなど本編でも僕が述べている通り「ゴジラこそ映画そのもの」というエピソードになっています。

2024年からの「シーズン2」への橋渡しとして、社会のことと我々それぞれのバックグラウンドについて、映画を通して「語っていく」という当番組の骨子に立ち返ったエピソードになったと思います。

そして、次回予告で述べていた、2023年の最終エピソードは、残念なことに村上君が急病の為延期、あるいは中止となってしまいました。楽しみにされていた方には本当に申し訳ございません。(教授)


CAST/ 教授、村上、ちょり
STAFF/  
DIRECTOR & EDITER:Prof M
THUMBNAIL DESIGN:Prof M
ILLUSTRATION:CHORI SOUND STICKER:Prof M 


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cinemadecanard@gmail.com

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