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  • #15-2. 暗黙知ってなんだろう?AI時代の「自分の強み」の話
    Dec 24 2025

    📖 内容

    本エピソードでは、「暗黙知」をキーワードに、“AIに置き換えられない個人の価値とは何か”を前後編構成で議論します。


    今回のポイント

    ① AIで仕事は楽になった?実は忙しくなっている

    • AIで作業スピードは上がった

    • でも仕事量が増え、結果的に忙しさはあまり変わらない

    • 「生産性が上がる=暇になる」わけではない現実

    ② AI時代でもまず必要なのは「AIを使えること」

    • 生成AIを使えないとスタートラインに立てない

    • 実際、生成AIを使っている人は全体の約3割

    • 基本的なAIツールを使えるだけで、まだ少数派に入れる

    ③ AIに代替されにくいのは「暗黙知」

    • 暗黙知=経験や感覚で身についている、言葉にしにくい知識(例:子育てで「今日はこの対応が正解」と自然に判断できる感覚)

    • こうした知識は、AIが学習しにくく個人の強みになりやすい

    ④ 暗黙知は「言語化」すると武器になる

    • 仕事や生活の中に、自分だけのやり方や判断基準がある

    • それを言葉にして残すことで、価値が見えるようになる

    • ただし、多くの人が言語化するとAIに置き換わる可能性もある

    ⑤ AI時代に伸ばすべき力・手放すべき力

    • 単純作業・定型作業はAIに任せる

    • 人は「考える」「判断する」「つなぐ」役割へ

    • 広い知識+自分ならではの経験が差別化につながる

    ⑥ 若手の皆さんへのメッセージ

    • 議事録作成などはAIに任せてOK

    • その先の「要点整理」「次の一手」を考える力が重要

    • 流れ作業のスキルより、自分の「コア」を見つけることが大切

    まとめ

    • AIは使えて当たり前の時代

    • その上で、自分だけの暗黙知を見つけ、言葉にすることが生存戦略

    • AI時代でも、人の経験や個性は価値を持ち続ける


    🎙️ パーソナリティ
    ISHIKAWA @ISHIKAWA696736浪花祐貴 @naniwan721

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    21 mins
  • #15-1. AI時代の“個人の競争戦略”とは何か?
    Dec 17 2025

    📖 内容

    これまで「企業視点」で語ってきた生成AI時代の競争戦略を、今回は“個人”に置き換えて考える回です。


    これまでのおさらい(企業視点での競争戦略)

    • 日本のAI国力は世界4位から9位へ低下

    • 日本のAIスタートアップは依然として健闘し、投資額は増加傾向

    • 競争の軸は「モデル性能」ではなく業界特化・日本独自のデータ・ローカルな業務知識

    • GAFAが取りにくい、未公開・機密性の高い業務データに価値がある

    今回の本題:個人の競争戦略

    ポイント①:生成AIを使いこなすことが前提条件

    • 生成AIツールの利用率は約28%

    • 使えないと、そもそも差別化のスタートラインに立てない

    ポイント②:個人の「暗黙知」が武器になる

    • 仕事や生活の中にある、言語化されていない知識や経験

    • AIが学習しにくい“自分だけの資産”になりうる

    • ただし「本当に暗黙知か?」を見極める視点が重要


    次回は、暗黙知をどう見つけ、どう形式知にし、どう競争力に変えるのかをさらに深掘りします。


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    22 mins
  • #14-3. リーガルテックとAGI(汎用人工知能)──日本AIスタートアップの最前線を深掘り
    Dec 10 2025

    📖 内容

    今回のエピソードでは、日本のAIスタートアップ特集の続編として、LegalOn TechnologiesThird Intelligenceの2社を中心に、いま勢いを増す日本のAI企業の動きを掘り下げます。


    まず取り上げるのは、LegalOn Technologies。
    旧社名 LegalForce をご存じないリスナーも多いかもしれませんが、実は日本のリーガルテック領域を牽引する存在です。
    AIによる契約書チェック、法務の生産性向上をテーマに、2025年7月には 71億円超のシリーズE調達 を完了。
    累計調達額は 286億円 に達し、プロダクトとしても技術としても成熟しつつあるフェーズにいます。
    資金はリーガルAIの強化、AIエージェント開発、そしてグローバル展開へ充てられる予定で、「リーガル × AI」の日本代表ともいえる企業です。


    続いて紹介するのは、創業わずか数ヶ月で 80億円 を調達した注目株、Third Intelligence。
    AGI(汎用人工知能)を“一人一人が所有できる未来”を掲げるスタートアップで、
    松尾豊教授が経営陣に入り、エウレカ(Pairs運営会社)でCTOを務めた石橋さんがCEOに就任するなど、
    人材のバックグラウンドの強さが投資家から高く評価されています。
    「第3の頭脳をつくる」というコンセプトは強烈で、シード〜アーリーにも関わらず破格の資金調達を成功させた日本における稀有な例として、面白いスタートアップです。


    後半では、2社を踏まえて “日本のAIスタートアップ環境” を考察。
    日本国内では、大型資金調達をしている企業は毎年10〜20社規模 に留まっている。
    しかし、調達額そのものは年々増えており、「企業数は伸びていないのに、投資の深さは増している」という現象を解説します。

    また、日本が世界と戦う上での戦略として
    「汎用ではなく特化型AIで勝負する」という視点も議論。
    高齢化・人手不足・教育格差といった日本固有の社会課題に最適化したAIを作ることで、巨大モデルを競争軸とする米中とは違う勝ち筋があるのではないか、という提案が語られます。


    最後は、

    「日本は遅れているというイメージを持ちがちだが、実は勝ち筋はまだ残っている」
    という前向きなメッセージで締めくくります。


    🔖 おすすめポイント

    • LegalOn と Third Intelligence、対照的な2社から見える“日本AIの強みと可能性”

    • 71億円、80億円の大型調達の裏にあるリアルな評価ポイント

    • 「特化型AI」という日本の勝ち筋を深掘り

    • スタートアップ数は伸びていないのに投資額は増えている現象を解説

    • 日本のAI未来図を考える上でヒントがつまった回


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    浪花祐貴 @naniwan721

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    23 mins
  • #14-2. 日本発AIはここまで来た!SakanaAI・LayerXの戦略と躍進を深掘り
    Dec 3 2025

    📖 内容

    今回のエピソードでは、前回の「日本のAI国力の現状と課題」の続編として、
    実際にいま日本で存在感を強めるAIスタートアップたちにフォーカスします。

    冒頭では、前回触れた「世界的AI投資の加速」「日本の環境整備の遅れ」を軽く振り返りつつ、それでも日本ではユニークで強いスタートアップが着実に出始めていることを提示。

    そこから、ピックアップした注目のAIスタートアップを紹介。
    今回は特に、Sakana AI と LayerX の2社を中心に深掘りします。

    日本発の“最速ユニコーン”とも呼ばれる研究スタートアップ。
    創業者はGoogle出身の著名研究者が揃い、Transformer 論文の作者も含まれる豪華布陣。

    • 2023年東京創業。創業者は海外出身だが、日本市場を選んだ

    • モデル巨大化競争が激化した米中では参入が難しく、日本のほうが
      優秀な学生・エンジニアを集めやすい土壌 と判断

    • 「小さな賢さが集まって大きな力になる」という絵本『スイミー』の思想から社名を命名

    • 既存モデルを“融合”させて新たな基盤モデルを構築するアプローチ

    • 日本独自の文化・習慣に合う“日本人に愛されるAI”を目指す

    • 社員数は約73名

    • シリーズAで 約200億円調達。コンセプト重視の大型投資。

    「プロダクトはまだ見えてこないが、思想と研究力が投資を呼んでいる段階」といったリアルな視点も紹介。


    Gunosy創業者の福島氏が率いる、技術力が高い“複合型スタートアップ”。

    • ミッションは 「すべての経済活動をデジタル化する」

    • 主力は経理DXツール「爆楽(ばくらく)」

    • CEOが機械学習出身ということもあり、
      AI研究とプロダクト開発の両輪に強い

    • Web3・R&D・経理SaaSなど複数事業を同時に展開する「コンパウンドスタートアップ」

    • 2025年9月のシリーズBで 約150億円を調達

    • 資金はエンジニア採用・AIエージェント事業(AI workforce)などへ投資

    • スタートアップ界でも際立つ「エンジニア給与の高さ」が象徴的

    “プロダクトを1つに絞らず、技術を核に必要な領域に広げる”まさに新時代のテック企業らしい戦略が語られます。

    • 前回の「日本のAI国力」から踏み込み、具体的なスタートアップ像を把握できる

    • Sakana AI と LayerX、アプローチの違いが明確で学びが深い

    • 「なぜ日本で創業したのか?」という海外研究者の視点が興味深い

    • 技術力・組織戦略・調達額など、ビジネス視点でも刺激が多い

    • AIに遅れを感じる日本でも、“静かに熱を持ち始めている領域”が理解できる回


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    20 mins
  • 【番外編#1】子育てについて語ろう ― 親2人のリアルな価値観トーク
    Nov 26 2025

    📖 内容

    今回はいつものAIテーマから少し離れて、
    「子育て、どうしてる?」 をテーマにした番外編トークをお届けします。
    それぞれの子育てで大切にしていること—価値観、日々の工夫、悩みまで—を本音で語り合います。


    🔖 おすすめポイント

    • 2人の等身大の育児トークが聞ける“ゆるっと回”

    • 睡眠習慣づくり・好奇心の育て方・挨拶のしつけなど、具体的で実践しやすい話が満載

    • 兄弟姉妹の平等な接し方や、経験に投資する考え方など、親なら共感ポイント多数

    • AIとは違う、リアルであたたかい「生活者としての視点」が楽しめる

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    12 mins
  • #14-1. AI後進国と言われる日本は、実際どうなのか?
    Nov 19 2025

    📖 内容

    今回のエピソードでは、
    「AI後進国と言われる日本は、実際どうなのか?」
    というテーマを、データとリアリティを交えて深掘りします。


    第1章では、スタンフォードの AI Index 2024 を引用しながら、
    世界の中での日本のAI国力 を客観的に整理。
    ランキングは2020年4位→2024年9位と後退したものの、研究力は依然として高く、課題は“実装の遅さ”にあることを明らかにします。「劣勢ではあるが、止まっているわけではない」というニュアンスも丁寧に補足。


    続く第2章では、
    「日本のAIスタートアップ数」と「投資額の推移」 にフォーカス。
    世界全体と比べれば規模は小さいものの、成長スピードは明らかに加速しており、「実は日本のAIは静かに熱を帯び始めている」という兆しが数字から見えてきます。

    次章で日本発の注目AIスタートアップを紹介する流れへつなげます。


    🔖 おすすめポイント

    • 日本のAIは「遅れている」が、後退しているわけではない

    • 世界比較と日本の“地殻変動”的伸びをバランスよく整理

    • データに基づいた落ち着いた視点で、日本のAIの現在地を理解できる

    • 次章の「日本発AIスタートアップ紹介」への期待が高まる構成


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    24 mins
  • #13-2. AIスライドツールは本当に実用的か? ― 思考を助けるAIとの協働
    Nov 12 2025

    📖内容

    今回のエピソード後半では、「AIスライドツールの実践的な使い方」をテーマに、実際の業務・学習シーンにおける活用パターンを具体的に紹介します。

    第4章では、2つの実践パターンを中心に解説。
    まず1つ目は、AIスライドツール単体で完結させるパターン
    ここでは FeloGamma のような「構成からスライド出力まで一気通貫で行えるツール」が取り上げられ、
    「AIに要約や章構成を任せ、修正しながら完成度を上げていく」という具体的なフローを解説します。
    資料づくりの“壁打ち相手”としてAIを活用する姿勢がポイントとして語られます。

    続いて2つ目は、会話型AI×AIスライドツールの組み合わせパターン
    ChatGPTなどの会話型AIと、GensparkやBeautiful.aiのようなスライド生成ツールを連携させることで、
    「構成やストーリーをAIに相談しながら、ビジュアル設計を自動化する」という方法を紹介。
    このパターンは“発想と構成の分業”が特徴で、
    AIを「共同制作者(Co-creator)」として扱う考え方が重要だと強調されます。

    また、各パターンの使い分け指針として、

    • アイデアをすぐ形にしたい → Felo・Gammaで完結

    • 構成をじっくり練りたい → ChatGPT+Genspark連携
      という具体例が挙げられ、シーン別の最適活用法を提示。

    最後の第5章(クロージング)では、今回のテーマを振り返り、
    「AIスライドツールは“思考の省略”ではなく“思考の拡張”をもたらす存在」
    というメッセージで締めくくられます。

    🔖おすすめポイント

    • AIスライドツール活用の2パターン:
       ① Felo・Gammaで“完結型”スライド制作
       ② ChatGPT×Gensparkで“会話的構成+自動生成”

    • AIを“共同制作者”として扱うことで、構成力と発想力が両立

    • 「構成をAIに、表現を人に」—実務と創造をつなぐ使い方

    • シーン別おすすめ:スピード重視 or 精度重視の選び方

    • 「AIは手間を減らす道具ではなく、思考を広げる相棒」

    🎙️パーソナリティ

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    30 mins
  • #13-1. そのスライド、AIに“考え”させてる? -- AIスライド作成の最新動向を一挙紹介!
    Nov 5 2025

    📖内容

    今回のエピソードでは、「AIスライドは本当に“実務で使える”のか?」 をテーマに、「AIスライドツール=時短」ではなく、“思考を支援するパートナー”としての可能性を語り合います。
    ビジネス資料から学習用スライドまで、実際に使えるAIツールを通じて、AIと人間の“役割分担”を再定義します。


    まずオープニングでは、
    「資料づくりって、時間を奪われてない?」という問いかけからスタート。
    はじめに、「人はどうやってスライドを作っているのか?」をテーマに、人間が資料を作成する際の5つの思考プロセスを分解。
    「目的設定→情報収集→構成→デザイン→修正」という流れの中で、どこに時間がかかっているのか、どこをAIに任せるべきなのかを具体的に整理します。

    AIを導入する前に“人間の思考プロセス”を理解する重要性を語ります。


    続いて、「AIにどこまで手伝ってもらうべきか?」を深掘り。
    AIが得意とする構成提案・要約・ビジュアル化と、人が担うべき意図設計・文脈解釈の違いを明確化。
    「AI任せ」ではなく「AIと対話しながら作る」資料づくりのスタイルを提案します。


    次に、「おすすめのAIスライド作成ツール」を紹介。
    Manus、Genspark、Gamma、Feloといった人気ツールをピックアップし、それぞれの得意分野を実務目線で比較。
    「どのツールを選べばいいのか?」という疑問に答える形で、目的別の活用ヒントを届けます。


    「AIスライドの本質は、アウトプットよりも“思考のスピード”を上げること」というポイントを意識して、お聞きいただける学びが多い会になると思います。


    🔖おすすめポイント

    • 人間の思考プロセスを5段階で分解し、AIが介入できる領域を可視化

    • AIと人間の最適な分担ラインを実例ベースで解説(Manus/Genspark/Gamma/Feloなど)

    • “AIに作らせる”から“AIと一緒に考える”へ――資料づくりの進化を体感できる内容


    🎙️パーソナリティ

    ISHIKAWA @ISHIKAWA696736浪花祐貴 @naniwan721


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    26 mins