S 1-E10:クエンティン・タランティーノ監督「パルプ・フィクション」~映画の晩年から顧みる90年代の映画革命~ cover art

S 1-E10:クエンティン・タランティーノ監督「パルプ・フィクション」~映画の晩年から顧みる90年代の映画革命~

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今回のエピソードはメンバーのちょりさんの「最近の映画観ていてポリコレ(注:通称ポリコレ。政治的正しさと訳される)の主張が強くて煩わしい」という指摘があり、映画離れの兆しがあり、番組存続危機を回避するためのエピソードです。

映画ファンには大変人気の高い本作。それ故に語られ尽くした感も強く、また強固なファンダムに支えられた…つまり下手なことを言うと顰蹙を買ってしまう可能性の高い超有名作品です。

本作品の公開後、まさに時代が変わったと言えるほど、多くのフォロワーが存在し「映画ファン」という存在にとっては大きな賛否もありつつ、その賛否についてより語りづらさがより顕著な、面倒くさい作品でもあります。

個人的には「映画ファン」という存在に対してうまく言語化できない、というのが僕にとっての「映画探究」の動機でもあり、本作を過剰に「ありがたがる」という風潮は作品の評価とはまた別軸で苦手意識もありつつ、世代的にはまさに「ドンピシャ」でもあり大きな影響を受けてもいるというパラレルがより語りづらさを増していていつもよりも歯切れの悪いトークになっています。

一方で、これまでのエピソードで「偏向的」な独自の視点を披露してくれる村上君についてはリアルタイム世代ではない視点での批評眼を提示してくれつつ、ちょりさんに至っては毎度のフラットさで三者三様の語り口で語ってみました。

今回のエピソードは、作品の情報量に対して「語り尽くした」感はないことは認めざるを得ないことですが、本作を語るということが、2023年の映画語りの地平としては大変難しいところにあるというのはしっかり伝わるエピソードになっていると思います。

(教授)


CAST/ 教授、村上、ちょり

STAFF/  DIRECTOR & EDITER:Prof M

THUMBNAIL DESIGN:Prof M

ILLUSTRATION:CHORI SOUND STICKER:Prof M

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cinemadecanard@gmail.com

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