Ep.930 TikTokの生みの親が送る刺客、「Seedance 2.0」の衝撃(2026年2月12日配信) cover art

Ep.930 TikTokの生みの親が送る刺客、「Seedance 2.0」の衝撃(2026年2月12日配信)

Ep.930 TikTokの生みの親が送る刺客、「Seedance 2.0」の衝撃(2026年2月12日配信)

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昨日、2026年2月10日、TikTokの親会社である中国ByteDanceから、新たな動画生成AI「Seedance 2.0(シーダンス・ニーテンゼロ)」が正式にリリースされました。これを受けて、テック業界、特にクリエイターエコノミー界隈がざわついています。


これまで動画生成AIの王者といえば、圧倒的な映像美を誇るOpenAIの「Sora」でした。しかし、今回登場したSeedanceは、全く異なるアプローチでその座を奪おうとしています。Soraが「映画のようなリアリティ」や「長尺のストーリーテリング」を追求しているのに対し、Seedanceが武器にしているのは「圧倒的な生成スピード」と「コントロールのしやすさ」です。


具体的には、ByteDance自社のクラウド基盤である「Volcengine」をフル活用することで、他社モデルでは数分かかるような動画生成を、わずか数秒から十数秒で完了させることができます。これは、TikTokのような「短い動画を次々と消費・投稿する」プラットフォームの文化に見事にフィットした設計です。


また、Seedanceという名前の由来にもなっている「Seed(シード=種)」の概念もユニークです。ユーザーは、気に入った動画の「生成の種(プロンプトや構図のデータ)」を共有することができ、他のユーザーはその種を元に、自分の好みに合わせてリミックス動画を一瞬で作ることができます。これはまさに、TikTokが音楽やダンスで作り上げた「模倣とアレンジの文化」を、AI生成動画の世界に持ち込む試みと言えるでしょう。


競合であるOpenAIのSora 2が「プロの映像作家のためのスタジオ」を目指しているとすれば、ByteDanceのSeedanceは「全てのスマホユーザーをクリエイターにする魔法の杖」を目指している。そんな対照的な戦略が鮮明になったニュースでした。

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