Ep.810 GitHub Copilot Memory始動──AIが“あなたの流儀”を覚え始めた日(2025年12月25日配信) cover art

Ep.810 GitHub Copilot Memory始動──AIが“あなたの流儀”を覚え始めた日(2025年12月25日配信)

Ep.810 GitHub Copilot Memory始動──AIが“あなたの流儀”を覚え始めた日(2025年12月25日配信)

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開発者の皆さん、AIに向かって「いや、そうじゃなくて、ウチのプロジェクトではこのライブラリを使うんだよ」と、同じ指摘を何度も繰り返した経験はありませんか? GitHubがついに、その不毛なやり取りに終止符を打つ機能をリリースしました。12月19日、GitHubは「Copilot Memory」のアーリーアクセスを、ProおよびPro+ユーザー向けに開始したと発表しました。


この機能の核心は、Copilotが「文脈を忘れなくなった」という点にあります。これまでのAIコーディングアシスタントは、チャットセッションが終われば記憶がリセットされる「健忘症」のような状態でした。しかし、Copilot Memoryを有効にすると、AIはあなたが過去に行った指示や、リポジトリ内のコードの特徴を「記憶」として蓄積し始めます。


Web上の開発者ブログや公式ドキュメントによると、この記憶能力は単なるチャット履歴の保存にとどまりません。例えば、Copilot Coding Agent(自律的にコードを書く機能)や、コードレビュー機能とも連携し、「このユーザーは簡潔なコードを好む」「このプロジェクトでは特定の命名規則がある」といった暗黙の知見を、開発プロセス全体に適用してくれるようになります。


プライバシーやセキュリティへの懸念に対しても、GitHubは慎重なアプローチを取っています。この機能は完全な「オプトイン(選択制)」であり、ユーザーは設定画面から明示的にONにする必要があります。また、記憶されたデータはユーザーがいつでも確認・削除できるため、AIに変な癖がついたとしても修正が可能です。


2026年を目前にして、AIは単なる「便利な辞書」から、一緒に働く中で成長し、あなたの好みを熟知した「専属のパートナー」へと進化しようとしています。開発体験のパーソナライズ化が、ここから一気に加速しそうですね。

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