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#51 教養書と専門書の塩梅について

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◆読書遍歴と専門書から教養書への移行◆大学生まではビジネス書や自己啓発書を中心に読み、社会人になってからは専門書に深く没頭したと振り返ります。MBAや経営企画、簿記会計、プログラミング関連の書籍を多数読みましたが、教養書に触れる機会は少なかったと述べました。しかし、直近1年ほどで仕事に余裕ができたことで教養書を読むようになり、その面白さに気づいたと言います。

◆教養書と仕事の繋がり、そして専門書への回帰◆当初、教養書を仕事にどう活かすか分からなかったものの、歴史や科学、経済学、社会心理学など幅広い分野の書籍を乱読するうちに、それ自体が面白くなり、仕事への繋がりも見え始めたと語ります。例えば、M&AにおけるPMIの課題を、帝国が植民地を広げるアナロジーで考えるなど、仕事の問いに対して書籍からヒントを得る読書方法を実践。また、レオナルド・ダ・ヴィンチの多様な興味の広がりを、企業価値向上に繋がることであれば全てを自身の興味範囲とする経営企画の働き方と重ね合わせるなど、多角的な視点を得られたと説明しました。この経験を経て、再び専門書を読むと、以前にも増して吸収効率が高まり、知識が繋がる感覚を覚えたと述べています。

◆「問い」を起点とした読書の重要性◆キリン氏は、専門書と教養書、どちらを読むにしても「自分なりの問い」を持つことが重要だと強調します。「強い組織を作るには?」「子会社のマネジメントはどうあるべきか?」といった具体的な問いがあることで、読書への興味が持続し、吸収効率も上がると言います。また、「予防的な読書(いつか役に立つかもしれないから読んでおく)」は効果が薄く、具体的な経験を起点に周辺知識を広げる読書の方が、理解が深まることに言及。最終的に、専門書と教養書のバランスは、仕事や人生で生まれた問いに答えるために書物を使うという発想で読めば、自然と決まってくると結論付けました。

◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。

◆Twitter:⁠⁠⁠⁠https://x.com/kirin_fpa⁠⁠⁠⁠◆Note:https://note.com/logicalkobo

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