Try free for 30 days

1 credit a month to use on any title, yours to keep (you’ll use your first credit on this title).
Stream or download thousands of included titles.
Access to exclusive deals and discounts.
$16.45 a month after 30 day trial. Cancel anytime.
方丈記 cover art

方丈記

By: 鴨 長明
Narrated by: 安田 愛実
Try for $0.00

$16.45 per month after 30 days. Cancel anytime.

Buy Now for $11.99

Buy Now for $11.99

Pay using voucher balance (if applicable) then card ending in
By confirming your purchase, you agree to Audible's Conditions Of Use and Privacy Notice and authorise Audible to charge your designated credit card or another available credit card on file.

Publisher's Summary

「徒然草」や「枕草子」と共に「日本三大随筆」と数えられる鎌倉初期の随筆

<内容紹介>
作者である鴨長明が、大火・旋風・遷都・大飢饉・大地震と続く五つの大きな災厄を経験し、京都の郊外・日野山に一丈四方(方丈)の狭い庵を結んで隠棲。その後、彼が庵内から当時の世間を観察し、書き記した記録であることから、作者自ら「方丈記」と名付けた。無常厭世の仏教観に貫かれた小編で、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶ泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためし無し」で始まる格調高い文章は、和漢混淆文の完成された形として高く評価されている。

<冒頭>
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れてことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。

<鴨長明>
平安末期から鎌倉初期の歌人・随筆作者・説話集編者。下鴨神社の禰宜である長継の次男。俗名、長明(ながあきら)。法名、蓮胤(れんいん)。芸術的才能に富み、和歌を源俊頼の子・俊恵に学び、和歌所寄人となる。父祖の務めた河合社の神官を望んでかなわず、五〇歳頃出家。五十七歳の年、飛鳥井雅経の推挙により鎌倉に下向、将軍源実朝に面会したが、和歌の師範には迎えられずに終わった。著作には「方丈記」の他に「無名抄」「発心集」などがあり、歌人として勅撰集である「千載和歌集」に一首、「新古今和歌集」に十首など、計二十五首入集。
(c)2018 Pan Rolling

What listeners say about 方丈記

Average Customer Ratings

Reviews - Please select the tabs below to change the source of reviews.

In the spirit of reconciliation, Audible acknowledges the Traditional Custodians of country throughout Australia and their connections to land, sea and community. We pay our respect to their elders past and present and extend that respect to all Aboriginal and Torres Strait Islander peoples today.